ジャカルタに駐在が決まった、嫁と子供も連れてくるというあなた。
いろんな手続きがありますが、気になる現地のアパート事情。
筆者は、5年間でかれこれ7回引越しをしていますので、結構語れます。
ジャカルタのアパートを選ぶ上でのチェックリストと生活事情をまとめてみました。
単身で赴任予定の方にも、家族で赴任予定の方にも参考になる記事となってます。
この記事を読めば...
*ジャカルタの生活の雰囲気がわかる。
*アパート選びのコツがわかる。
*アパート選びに失敗しない。
*妻・子供が喜ぶアパート選びができる。
ジャカルタのアパート事情
家具・家電・食器・調理器具付きが基本
読んで字の如くですが、
ジャカルタでアパートと名のつく物件には生活に必要なものが備え付けられています。
家具:
ベット・ソファー・ダイニングテーブル/椅子・リビングテーブル・収納棚・靴箱
家電:
テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン・ウォーターサーバー・炊飯器 など
食器・調理器具:
鍋・フライパン・包丁・まな板・スプーン・フォークなど
家賃支払いは6ヶ月分+1ヶ月敷金 or 1年分+1ヶ月敷金
家賃を毎月支払うというのは、とてもとても稀です。
何年も同じ部屋に住み、オーナーといい関係が築けていたら
月支払いも交渉可能かもしれませんが、外国人では稀なケースです。
部屋ごとにオーナーが異なる
団地やUR物件のような物件は稀で、
同じアパート内でも部屋ごとにオーナーがバラバラなのが一般的です。
部屋の備え付け家具・家電・食器はオーナーのクセが出まくる
備え付けの家具は、オーナーのクセが出まくります。
なぜかよくわかりませんが、宮殿で使われていました的な家具ばかり揃えてる部屋もあり、
日本人だとちょっと落ち着かないものもあります。
部屋を広く見せるためのしくみだと思いますが、
壁という壁に鏡を使ってるのもあるあるです。(姿見はいらなくなります)
不動産エージェントを通し賃貸契約を結ぶ(オーナー直物件は稀)
日系エージェントとローカルエージェントと大きく分かれますが、
一般的に日系エージェントとなるとコミッションが高くつくので、家賃に上乗せされます。
サービスアパートとアパートの2種類がある
サービスアパート
ホテルのようなサービスがあるアパート。
部屋清掃・ベットメイキング・アメニティ補充などがあります。
ホテルとアパートが併設されていることが多く、朝食も含まれていることがあります。
アパート
日本でいうところの家具付きアパートです。
アパートにはプール・ジムがついてる
インドネシアで「アパート」と名のつく物件は、現地では高級物件の部類に入ります。
日本人に限らず、外国人・現地の富裕層が住んでいます。
メイド部屋がある
リビング・ダイニング・キッチン・ベットルームの他に
お手伝いさんが住み込みできるように3〜4畳ほどの寝室とトイレがついています。
これは、インドネシアの富裕層=中国系インドネシア人の生活文化が影響しています。
子供の世話をお手伝いさんがしているというのは、
市内のモール・アパートの敷地内でよく見る光景です。
口に入れる水はウォーターサーバーから
水道水は飲めません。
飲料水や料理に使う水は、ウォーターサーバーを利用します。
備え付け家電の一つとして、ウォーターサーバーが備え付けられています。
ベランダがあっても洗濯物は干せない
景観を守るためという理由で、ベランダに洗濯物が干せません。
滞在するアパートが高級になればなるほど、厳しく管理されます。
(無視して干している家庭もありますが。。。)
アパート・部屋選びのポイント
アパートの築年数
ポイント:
築年数10年以上の物件を選ぶ。
築年数が浅ければ浅いほど良いというわけでは無いです。逆です。
確かに物件は綺麗で洗練されていますが、
筆者の経験上、築年数が浅ければ浅いほど、管理がボロボロです。
例えば、エアコンの故障・設備の不具合・故障があった時、
その修理を依頼しても決まった時間に修理に来ない、修理してもすぐ壊れる。
消耗品のガス・ミネラルウォーターを注文しても、予定の時間に来ない、数量が違う。
など、細かいストレスがたまるケースが多々あります。
これは、管理側の不慣れから起こる問題で、
アパートで起こるいろんな問題に素早く対応できていません。
不慣れは、時間が解決すると気長に待っていたこともありましたが、
これが1年経っても改善されず、呆れはて経験が多々あります。
中国系インドネシア人入居率
ポイント:
中国系インドネシア人の入居率が比較的多いところを選ぶ。
理由は?
・中国系インドネシア人は、人と人の繋がり・関係を重要視します。
故に持っている人脈、得る情報量・新鮮度がハンパないです。(いつも驚かされます)
・中国系インドネシア人は、家族1番に大切にします。
故に家族が生活する環境をあらゆる面で最強にします。
つまり、そのアパートに中国系インドネシアが住み着いているということは、
日本人にとっても最高と言えるのです。
日本人入居率
これは好みです。
日本人コミュニティーを必要とされている方は
日本人入居率をエージェントに確認すればだいたいの数字は聞けます。
職場までの距離
ジャカルタは交通渋滞が深刻な都市です。
渋滞がなければ30分程度で着く距離も、
渋滞が起きれば1時間、ヒドイと2時間以上かかります。
毎日の通勤時間は削りたいところです。
偶数奇数制限エリアに引っかかるか
渋滞を緩和させるインドネシアの政府の政策として、
渋滞が深刻なジャカルタ内の主要道路に規制をかけています。
ナンバープレートの最後の数字が偶数の車は、偶数日のみ通行可。
ナンバー部レートの最後の数字が奇数の車は、奇数日のみ通行可。
(規制時間は、月〜金の6:00〜10:00、16:00〜22:00)
アパートの出口が偶数奇数制限に面している場合、
規制時間外しかアパートを出れない羽目になります。
日本人学校までの距離
奥さん・子供を連れてジャカルタでの生活を始める方は、確認するべき項目です。
ジャカルタ市内に住む場合、学校まで35〜50分が一般的です。
子供が遊べる空間が充実しているか
ポイント:
アパートの敷地内に思いっきり遊べる場所がある。
広いテニスコートはあるか、子供用のプールはあるか、キッズルームがあるな など。
子供たちが学校から帰ってきて外で遊ぶとなると、
アパートの敷地内で遊ぶことになると思います。
子供たちだけで気軽に遊びにいけるような公園などは無いと考えてください。
道路交通状況も悪く、歩道も整備されていません。
水圧は強いか
部屋によってはリノベーションし、水道配管をいじり、水圧が極端に弱いところもあります。
トイレ・シャワー・キッチンの水圧は必ず確認すべきです。
水漏れはないか
ポイント:
ゴムパッキン・シリコン・セメントが劣化していないかを確認。
水漏れ、これはよく起こる問題の一つです。
トイレ・シャワールーム・キッチンの下・洗面台の下・洗濯機・窓枠の
水漏れチェックは欠かさずに。
実際に水を出して確認しましょう。
通常、入居前に部屋の清掃・不具合箇所の修繕をやってくれますが、
ここも築浅物件だとそもそもどこを修繕すれば良いのか、という
ノウハウが蓄積されておらず、住み始めてから問題続出というケースもあります。
部屋は臭くないか
内覧するときに一瞬でわかります。
排水溝から上がってくる悪臭。
その部屋が長く使われていない部屋は、住み始めてから匂いが改善される場合もあります。
内覧の時に、呼吸が辛いほどの悪臭を感じた場合、
アパート自体の排水設備が機能していない場合があります。
キッチンの場所
インドネシア人富裕層のメイドを雇う文化について少し触れましたが、
料理もメイドが作る前提でレイアウトされた部屋が多く、
その場合キッチンがメイド部屋の近く、
つまりリビング・ダイニングの空間とは別場所に設置されていることがあります。
(だいたいそこには冷房の設備がないので、高温多湿で料理をしなければなりません)
ご自身で料理もされるという方は、キッチンのレイアウト・導線を確認すべきです。
モスクとアパートの距離
インドネシアは、アジア最大のイスラム教国家です。
朝4:30頃からその日のお祈りがスタートします。
モスクからお祈りの声が、スピーカーをつたって爆音で流れますので、
気になる方は確認すべきポイントです。
インターネット回線
自宅用のネット環境は、ネットショップ・情報収集・ゲームなど何かと必要になってきます。
アパート・物件によっては、使える業者が異なりますのでオーナー・不動産に
確認する必要があります。
これについては、下記記事にまとめていますので、参考にしてください。
▶参考「インドネシアの自宅用インターネットのおすすめはつまるところ1つ」
まとめ・チェックリスト一覧
✅ アパートの築年数を確認。築年数10年以上が目安
✅ 中国系インドネシア人の入居率の確認
✅ 日本人入居率の確認
✅ 職場までの距離
✅ 偶数奇数制限(車)に引っかかるか
✅ 日本人学校までの距離
✅ 子供が遊べる空間が充実しているか
✅ 水圧が強いか
✅ 水漏れはないか
✅ 部屋は臭くないか
✅ キッチンの場所
✅ モスクとアパートの距離
✅ インターネット回線
いかがでしたでしょうか。
この記事でみなさまのジャカルタ生活がより充実するよう願っています。